仲蔵狂乱
今年の読書一冊目
松井今朝子著「仲蔵狂乱」
以前、京都芸術劇場春秋座の志の輔落語会で『中村仲蔵』を聴いてから、なんとかもう一度CDやYou Tubeでもいいので聴きたいと思いながら見つけ出せずにいる。
昨年末に、NHKで中村勘九郎が仲蔵を演じたドラマ『忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵出世階段』をみたけど、これも素晴らしかった。
仲蔵が「斧定九郎」の演じ方をひらめくあたりから、志の輔落語も思い出し泣けて泣けてしかたなかった。
それから、ネットで読み物でもないか探したところ松井今朝子さんの『仲蔵狂乱』という本を中古で見つけた。
プレミア価格で高値だったけど迷わず購入。
年始から読み始め、先日読了。
伝説の歌舞伎役者、中村仲蔵の生涯を「蟠竜の章」「朱雀の章」「白虎の章」「玄武の章」の四つの章で描いている。
落語では大部屋役者から看板役者に上り詰めるところまで、この小説では「朱雀の章」までだったので、その後の仲蔵の看板役者となってからの名声と苦労を「白虎」「玄武」二つの章で描いている、読み応えのある小説だった。
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