FF・1990年 アメリカ社員研修旅行
FFはフラッシュバックフライデー
昨日、振り返った1990年からもうひとつ
昨日のTBTで投稿した、モネ「睡蓮」スカーフはアメリカ・サンフランシスコにあるデ・ヤング美術館所蔵の作品をモチーフに制作したものでした。
デ・ヤング美術館は、サンフランシスコの新聞王、マイケル・ハリ・デ・ヤング氏により1894年創設されたアメリカ西海岸随一のミュージアムです。
当時、勤めていた会社では昨日書いたように世界のミュージアムとの取り組みを進めていて、ボストン美術館、大英博物館、トプカプ宮殿博物館、オルセー美術館、オーストリア美術館、プラド博物館、等の著名ミュージアムと商品開発の契約を結びワールド・ミュージアム・コレクションとして展開してました。
1990年は、まさにそのピークの年で、会社もちょうど創業60周年を迎えた年でした。
そして創業60周年を記念して、1990年1月15日~19日まで、デ・ヤング美術館のあるアメリカ西海岸への社員研修旅行が行われました。
西海岸へはプライベートで2度、旅行しており、ワールド・ミュージアム・コレクションの仕事を実際に担当していることもあり、西海岸は良く知ったところというバカな自信過剰なところがあり、態度も大きかったんだと思います。旅行会社の担当者から「彼は絶対なにかやらかす・・・」と言われていたそうです。
緊張感のある個人旅行と違い、社員研修旅行は楽しいし、まったく緊張感無く、フリータイムの日にはオプショナルツアーのバスで出かける人たちを横目に、僕たちは仲の良い数人でレンタカーを借り、サンディエゴ~メキシコ・ティファナまでドライブ、夜には数人でリトルトーキョーへ繰り出し、夕食は日本食レストランでお好み焼きとビール。
まるで気分は地元京都の居酒屋で飲んでいる感覚。
そこで見事に鞄の盗難にあいました。
ホテルへ帰ってから、社長に呼び出されこっぴどく叱られ、翌朝の食事会場にこの事件の事が貼りだされました。
鞄にはパスポートから何から何まで入っていて、楽しいナイトツアーに出かける同部屋の後輩を見送り日本に国際電話してクレジットカードの停止などの連絡、翌日最終日には、ツアーに出かける同僚たちを横目に、ダウンタウンにある大使館へ帰国一時発行のパスポートを取りに行くという羽目になりました。
せっかくなら、少しでも現地の雰囲気を感じようと、ロスアンジェルス市内を公共交通機関を使いながら、気になる場所で降りては、ひとりでブラブラと散策しました。
恥ずかしくも良い教訓と思い出の社員研修旅行でした。
写真はレンタカーで行ったサンディエゴのバルボア・パーク
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