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TBT・2004年 田中一村

木曜日はTBT「Throwback Thursday(スローバックサーズデー)」の略で、ある年を振り返ります。


今日、振り返るのは2004年、その前年2003年は奄美群島が日本復帰して50年の節目にあたり、その関連の展覧会も開催されたり、仕事でもそんな関係のものがあったように記憶しています。

中でも一番嬉しくやりがいのあったのが、田中一村の作品をモチーフにハンカチを作るという仕事でした。


2002年夏に長野市に開館した水野美術館のグッズを製作する仕事で、堅山南風作品をスカーフに製作する時にお世話になった著作権者の堅山寿子さんから、美術評論家の大矢鞆音先生をご紹介いただきました。

大矢先生と言うと田中一村研究の第一人者、田中一村は日曜美術館で初めて紹介され日本のゴーギャンと評された時から大好きな日本画家、大矢先生を通じてNHK出版さんからハンカチ製作のオファーをいただきました。インクジェットが当たり前となった今と違い20年ほど前は、まだまだ型染めで製作するのが通例の時代、再現するには15枚ほどの型を必要とする仕事でしたが、誰もが納得できる満足いく仕上がりとなりました。



2004年の巡回展から始まり、巡回展後は奄美大島の田中一村記念美術館で販売していただき、その後も周年ごとに開催される展覧会でもその都度製作させていただきました。

最後にリピート製作したのは2018年滋賀県守山市の佐川美術館で開催された展覧会の時でした。

今はもう型が使えなくなり廃番となってしまいましたが、良い思い出の仕事です。

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