TWO TRAINS RUNIN'
観た映画の事は毎月月末にまとめて投稿しているのですが、昨夜観た映画はイベントでの上映なので、別にとらえて今日の投稿とします。
京都文化博物館フィルムシアターで『TWO TRAINS RUNIN'』鑑賞。
今年の「ぴあフィルムフェスティバル」の為にピーター・バラカンさんが見つけてきた2016年にアメリカで製作された音楽ドキュメンタリー。
日本では公開も配信も予定無くPFFのみ東京で2回京都で昨夜の1回限りとたった3回の上映の為に字幕までつけてくれるという、何と言う贅沢な映画祭!
ミシシッピ・ジョン・ハート、サン・ハウス、スキップ・ジェイムス、今では音楽ファン、ブルーズファンなら良く知ったミュージシャン、1960年代初頭は誰も知らなかった、伝説の、化石のような存在だったらしい。
生きてるのか死んでるのか、今のように情報のない時代、残ってるのは1920年代1930年代に録音された古いSPレコードだけ。
1964年6月熱心なマニアが数少ない手がかりをもとに、ミシシッピーまで探しに行く、偶然にも東海岸からと西海岸からの二組の若者達、それぞれ同じ日にサン・ハウスとスキップ・ジェイムスを見つけ出す。彼らのこの無謀とも思える旅がなければ1960年代以降のブルーズ再評価はなかったかも。
当時は公民権運動の最中、映画ミシシッピー・バーニングでも描かれた事件、片方の三人が人権隔離政策を叫ぶ連中に殺害されてしまう事件もあった。
まさに政治と音楽の交差する瞬間を追った興味深い素晴らしい映画だったが一度だけの鑑賞ではとても頭に入り切らない情報量。
上映後にはピーター・バラカンさんの解説もあったが、さらなる情報量の多さ、容赦なく出てくるキーワード、いや〜大満足でした。
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