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季の詞歳時記「万緑」

毎週日曜日のブログは、俳句に素人の僕が母の作った俳句の中から好きなものを選んでこのブログで紹介しています。


万緑にすっぽり沈む山家かな


万緑は「ばんりょく」と読み、夏の山野を覆う植物の様子をさします。

俳人・中村草田男(なかむらくさたお)が詠んだ「万緑の中や吾子の歯生え初むる」の句で新季語となったと聞きました。

夏らしく草木に覆いつくされた野山、そんな時大切な我が子にも白い歯が生えてきたと喜びを表す俳句です。

山村に独り暮らししていた母

見渡す限りの緑、自然に囲まれて暮らす幸せを詠んでるようでもあり、「沈む」という言葉に少し寂しさも感じる俳句です。



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