季の詞歳時記「日向ぼこ」
はじめにおことわりしておきます。
僕は俳句はまったくの素人ですが、母が俳句を趣味にしていて、今後このブログで時々紹介させていただこうかと思っています。俳句の良し悪しはわかりませんが、毎月村の広報に掲載された中から僕の好きな俳句を選んで載せていきます。
「日向ぼこ」は冬の季語
日向ぼこ二人三人またひとり
田舎で独り暮らししていた母が2016年12月に作った俳句です。
日照時間の短い冬の時期の山村、家の外の日差しがたっぷり注ぐ陽のあたる坂道で母とお隣のおばさんが立ち話をしていたらご近所さんがやってきて三人になり、さらに通りがかったおばさんも加わって四人にと、賑やかにお喋りしている様子がよく伝わってきます。
雲を見て山見て独り日向ぼこ
上の俳句の4年後2020年12月の句
ご近所さんも空き家が増え対照的に寂しい俳句です。
日向ぼこしているのですが、見ているのは陽のあたっているところではなく流れていく雲や紅葉が終わろうとしている山々なんですね。
寂しいと感じるいっぽうで故郷の村と一体となっているような母の力強さも感じます。
ちなみに写真は実家の前の坂道で天誅組決死隊が駆け下りた坂道です。
天誅組とは → こちらウィキペディアで
天誅組志士駆け抜けし山眠る
この句は昨年の12月の母の句
「山眠る」は冬の季語
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