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季の詞歳時記「花の道」

俳句に素人の僕が母の作った俳句の中から好きなものを選んでこのブログで紹介しています。


遠回りして花の道退院す


「花の道」は、桜の花びらが道一面に散っている様子を表している晩春の季語。

日本人に愛される桜は咲いて美しいだけでなく散っても美しい、「桜蘂降る」と言って蘂まで愛でられる特別な花です。

今年の桜は早く京都・滋賀は今日4月9日にして、既に散り終わったという感じでしょうか。


この俳句は、2018年の春、母が三半規管の不調でめまいが激しくなり、ひと月ほど入院し、その間に桜が開花、退院の時には既に散ってしまっていた時に詠んだ俳句です。退院に付き添ってくれた叔父が気を利かせてくれて、母に少しでも桜を見せてやろうと車で遠回りしてくれたようです。

そんな叔父の気持ちも伝わってくる嬉しい俳句です。



この写真は母の入院していた病院から眺める春の畝傍山

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