東日本大震災から12年
先週土曜日、3月11日、東日本大震災から12年をむかえました。
2011年3月11日14時46分、その時、僕は仕事で神戸へ行っていて兵庫県立美術館で開催中の「森村泰昌展 なにものかへのレクイエムー戦場の頂上の芸術」を鑑賞中でした。
こんなに離れた神戸でも少し揺れたことを覚えています。
夕方、京都へ戻ってから見たニュースの衝撃に声も出ませんでした。
東日本大震災によって多くの文化財や文化施設も被害を受け、展覧会等も中止や延期といった影響を受けました。
地震や台風といった災害の多い日本
3年前からは加えて新型ウイルス
日常が戻ってこそ、心の余裕が生まれ展覧会に出かけてみよう、文化に触れてみようと言う気持ちになるもんです。
無力感にさいなまれるときに、思い出す芥川龍之介の言葉
「芸術は生活の過剰だそうである。なるほどそうも思わぬことはない。しかし人間を人間足らしめるものは常に生活の過剰である。僕らは人間たる尊厳の為に生活の過剰を作らねばならぬ。更に又巧みにその過剰を大いなる花束に仕上げねばならぬ」
一年前に観た映画「やがて海へと届く」
引っ込み思案な性格の主人公と自由奔放でミステリアスな親友
親友がひとり旅に出たまま突然姿を消して5年
何となく面白そうと観たら東日本大震災を題材にした作品、何度か印象的に海の映像があるのですが、二人で傷心旅行に来た時の穏やかで優しい海、親友を探しに東北の海を訪ねて行った時のザワザワと波立つ海、そして、津波を思わせる映像はアニメーションで表現。
素晴らしい作品でした。
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